大石さんの『ビットコインにまつわる5つの誤解』に一歩踏み込んでみる その5
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    さて、大石さんのブログ記事『ビットコインにまつわる5つの誤解』の最後の誤解について説明しましょう。
    (これまでの記事は、その1その2その3その4を読んでくださいね)

    5つの誤解 その5
    『 ビットコインは、違法であり、アメリカはこれを規制する』

    規制をするというのは、ある意味、その通りです。

    Yahoo!知恵袋の知恵コインのようなものは、購入したり、譲渡したり、売買することはできません。

    参考:
    Yahoo!知恵袋 知恵コインについて

    このようなものは、問題にならないので、規制もなにもありません。

    しかし、ビットコインのように、実際に売買が行われ、しかも、匿名性を維持しながら簡単に海外に送金できるとなると、何らかのルールを作らざるをえなくなってきます。

    そのルールのことが規制です。

    日本語の言葉から受けるイメージで、規制というと、なんとなく制限しているとか、禁止している、抑え込もうとしていると感じるのですが、ルールを作ることで、そのルールの中では、中に使えるということなのです。

    逆に言えば、規制ができるということは、政府が使っていいと認めたということで、お墨付きになったとも言えるのです。

    例えば、お酒やタバコは、規制されています。

    未成年の喫煙や飲酒を禁じていますが、大人になれば、何本タバコを吸おうが、何杯お酒を飲もうが、法的には違反していません。

    『規制する』のと、『禁止する』のとは、大きな違いであることを理解しておいてください。


    そう考えると、『規制』してくれなければ、ビットコインは、使いにくいものになってしまいます。

    それこそ、ビットコインにまつわる詐欺や盗みなどを取り締まる法律が明確にならないのです。


    規制、つまり、ルールが出来上がってこないと、お店で使うにも、困ってしまいます。

    仮想空間セカンドライフでも、現金に換金できるリンデンドルという仮想通貨が広まった時に、ビジネスで利用する場合に、経理上、どのように扱うのかが、難しい問題になっていました。

    そもそも、日本の法律では、ポイントサービスもグレーな部分があり、ガイドラインがあるレベルで、明確にどうするのかは決まっていません。

    金融庁資料
    ポイント及びプリペイドカードに関する会計処理について(PDFファイル)


    ポイントやプリペイドカードと違って、為替レートなどでも現金価値が変化してくるビットコインの場合は、もっと複雑になってきます。

    こういう点では、早く『規制』されなければ、ビットコインが広まるにつれて、混乱が増していくことになってしまいます。

    なので、むしろ規制されることは、歓迎すべきことなのです。


    さて、これまで5つの誤解について、いろいろ考えてきましたが、いかがだったでしょうか?

    もう少しビットコインについて知りたい、電子マネーやポイントとの違いを知りたいということもあるでしょう。

    そんなことをまとめてキンドル本にしました。つい先日出したばかりですが、ぜひ、一読いただければと思います。

    難しい技術論などしていません。また、つぎつぎ変化するサービスやプログラムの操作も書いていません。
    ただ、根底にある考え方や、経済に与える影響などについて、分かりやすく解説しましたので、ビットコインのことだけでなく、『お金』の基本的な理解にもつながると思います。

    感想や質問など、このブログのコメントにでも書いていただけると、嬉しいです。
    よろしくお願いします。


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    | 足立明穂 | ビットコイン解説 | 18:09 | comments(0) | - | - |
    大石さんの『ビットコインにまつわる5つの誤解』に一歩踏み込んでみる その4
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      大石哲之さんのブログ記事『ビットコインにまつわる5つの誤解』の4つ目の項目について考えてみたいと思います(これまでのは、その1その2その3を見てくださいまし)。

      5つの誤解 その4
      『 ビットコインという数列やファイルなどの実態が存在する』

      これは、微妙なところです。

      確かに、『100円玉』とか『1万円札』とか、決まった単位を持ったビットコインというデータがあるわけではありません。

      これって、銀行通帳に記載されている数字と似てますよね。

      ATMで1万円札を入れて預ければ、通帳にプラス1万円されて記帳されます。

      なんとなく、貯金箱と同じように、銀行に行けばATMに入れた1万円札が金庫に貯まっているように思ってしまいます。

      しかし、実際はそんなことはなくて、銀行のお金を貸すというビジネスのためにお金は出ていきます。

      通帳に記載されている数字はまったく変わらなくても、融資や投資が行われるのです。そうしなければ、銀行は運営できません。

      かつては、給与が現金で手渡しされていました。給料日には、現金が企業に運ばれ、給与袋に入った現金を社員に手渡ししていました。

      しかし、今は、給与振込になり、数字が増えたり、減ったりしてるだけです。コンピュータの中には、『1万円』という文字列や数字のデータがあるわけではありません。

      エクセルに記載された数字を増やしたり、減らしたりするのと何ら変わりありません。


      さて、最初に微妙なところって書きました。

      ビットコインの使い方に、ペーパー・ウォレットというものがあります。

      紙の財布なのですが、QRコードが印刷されているだけなのですが、これを読み取ると、読み取った人にビットコインが入金されます。

      ギフトカードなどに利用されるのですが、このペーパー・ウォレットのQRコードに変換された文字列は、ビットコインではないのでしょうか?

      厳密には、ある口座からいくらいくらを送金するという指示が入っているだけなのですが、これをビットコインと考えても大きな間違いではありません。

      ただ、この紙だけではビットコインとして機能しないことや、一度、読み込んでしまえば、その紙は機能しないので、ただの紙きれになってしまいます。

      敢えて無理やりに解釈するなら(?)、ペーパー・ウォレットがビットコインと言うことができるかもしれません。

      ペーパーウォレットに関しては、大石さんのブログにも書かれています。

      ビットコインはお札にもできます。(ビットコイン最大のセキュリティリスクの話)
       http://nomad-ken.com/2639 


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      | 足立明穂 | ビットコイン解説 | 17:28 | comments(0) | - | - |
      大石さんの『ビットコインにまつわる5つの誤解』に一歩踏み込んでみる その2
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        ビットコインに詳しい大石哲之さんのブログ『ビットコインにまつわる5つの誤解』の2つめについて見ていきましょう。(その1はここね)

        5つの誤解 その2
        『 ビットコインは中央銀行の裏付けがない。何によっても保障されていない。(だから価値がない)』

        ビットコインをちょこっと調べた人なら分かるように、確かに管理してるところはありません。

        銀行どころか、どこの国も保証していません。

        余談ですが、

         『保証』 間違いがない、大丈夫であると認め、責任をもつこと。
         『保障』 ある状態がそこなわれることのないように、保護し守ること。

        です。

        では、ビットコインではなく、通貨はどうなのでしょうか?

        通貨は、国によって価値が保証されています。だからこそ、安心して『1万円札』や『千円札』が使えるのです。

        ところが、これは、国が安定しているという前提があります。

        ビットコインを一躍有名にしたキプロス経済危機では、キプロスが預金封鎖や預金課税をするということで、通貨に対する不信が高まりました。

        そのために、通貨よりもビットコインを信用して、全財産をビットコインに替えた人まで出てきています。

        大石さんのブログにも書かれていますが、結局のところ、誰が何を保証するにしても、それを信じるかどうかってことになります。

        例えば、日本の預貯金の利息が少ないって言われますが、海外に行くと、ものすごい利息がつくところもあります。

        パキスタンやブラジルでは、普通預金でも6%ほどの利息になっています。

        世界の普通預金利息
         http://jp.deposits.org/savings-accounts.html 

        そんなに利息がつくとしても、パキスタンやブラジルに全財産を預金するかといったら、やらないですよね?
        金利が高いというのは、それほど金利を上げないと、お金が集まらない、つまりは、その国の通貨の信用度が落ちているということなのです。

        結局のところ、多くの人が信用するから通貨は成り立つのであって、その信用するというのには、国の情勢や、銀行の経営状態、ウワサなどで左右されます。

        そもそも、景気なんて、いいと思う人が多いか、悪いと思う人が多いかで決まっています。

        景気とはなんのこと?
         http://diamond.jp/articles/-/17436 

        どこの国の通貨も、結局は、信用してる人が多いのか少ないのかということで、結局、それによって、為替レートも変動していきます。

        結局は、ビットコインは仮想通貨だから危ないとか、通貨は実体があるとかいったところで、そう信じるからであって、大きな違いはないのです。

        価値があるかどうかなんてのは、価値があると思う人には価値があるし、価値がないと思う人には価値がないのであって、相対的なものなのですよね。

        ヲタクが引き合いにされますが、アニメのキャラクタのフィギアだって、アニメの大ファンにとっては、何万円しても欲しい!と思うけど、興味ないひとにとっては、タダでも欲しくないものなのですよね。

        実際のところは、それとあまり変わりはないのです。


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        | 足立明穂 | ビットコイン解説 | 11:59 | comments(0) | - | - |