ビットコインの仕組みが投票のシステムに応用できるなんて誰が言ってるんだい?
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    ビットコインについては、電子書籍も出してるので 、そこそこ理解してると思っています。

    で、『はぁ?』と思ったのが、
     
    大石さんは、ビットコイン・エバンジェリストとして活躍されている人だし、ブログも読ませていただいて、勉強させていただいています。

    すごい人だなぁって思ってはいるのですが、この発言には、ものすごく違和感を持った。

    なぜかというと、ビットコインと投票では、根本的な要求が違うのですよね。


    <ビットコイン>
    • 誰が誰に送金したかは分からない(匿名性)。
    • ビットコインアドレス、送金金額、送金日時は公開される。

    <投票>
    • 投票権の有無は管理される(投票には本人確認が行われる。匿名ではない)
    • 投票行為は秘匿されている(誰が誰に投票したかは分からない)

    ほらほら、根本的に違うでしょ?

    もうちと、分かりやすくすると・・・

    権利者は誰なのか不明だけど、行動は公開されているのがビットコイン
    権利者は明確だけど、行動内容は公開されていないのが投票



    つまり、公開する情報と隠さなければいけない情報が、ぜんぜん違うのですよ。

    ブロックチェーンって、取引情報を大々的に公開することで、不正取引を防ぐ仕組みであって、誰がやってるのかは分からいことになっています。

    んじゃ、情報を変えて、誰が投票したのかを大々的に公開すれば、不正投票(二重投票ですな)を防げるようになります。

    しかしですねぇ・・・・。

    その名簿に書かれた名前の一覧をどのように扱うのかは、大問題です。

    だって、そんなの公開されたら、20歳以上の有権者の名簿が出回ることになって、大騒ぎですよね。

    それに、同姓同名の人もいるので、それを区別するために住所なども明記することになって、そんなものとんでもないことになります。

    んじゃ、それを秘匿するために、ビットコインアドレスのようなユニークなIDを利用するってことで、どうだ!と考えましょうw

    これ、ユニークなIDを発行するのはいいのですが、有権者一人に一つのIDを発行する仕組みを導入しなければなりません。

    そう、このID管理は中央集権型で管理するしかないのですよね。

    はい。ビットコインのP2Pとは、まったくかけ離れた仕組みになっていきます。

    ってことで、大石さんのブロックチェーンが投票に応用できるってのは、さーーーっぱり分からないんですよ・・・。

    でもって、大石さんの発言を見て、投票とかいろいろに応用できるって言ってるけど、本質を見誤っちゃだめだよねー。

    あ、でも、応用できないって言ってるのではなく、何に応用できるのか、どこにキモがあるのかをちゃんと考えてねってことです。

    だって、基本、私はP2Pの仕組みって、めちゃくちゃ面白いし、可能性を持っているって思っている人ですから(ええ、実際、P2Pの産学官研究開発プロジェクトの事務局でとりまとめとかやってたんでw。プチ自慢w)


    <追記>
    そもそも、ブロックチェーンの仕組みって、枝分かれすると、切り捨てられるブロックがあるので、「えーー! 投票したのに、取り消されたよー!」ってなことが起きてしまいますw

    JUGEMテーマ:ビットコイン
    | 足立明穂 | ニュース | 18:00 | comments(1) | - | - |