大石さんの『ビットコインにまつわる5つの誤解』に一歩踏み込んでみる その3
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    その1その2に続いて、大石さんのブログ記事『ビットコインにまつわる5つの誤解』の3つめを考えてみましょう。

    5つの誤解 その3
    『 ビットコインはセキュリティのリスクが多い』

    ビットコインの技術的なことを知っている人なら、笑っちゃうような質問かもしれません。

    ビットコインそのものの暗号化や仕組みでハッキングされたといったことは、今のところ起きていません。

    細かな技術の話をしても、混乱すると思うので、セキュリティのことについて考えてみましょう。

    『一万円札』を考えた場合のセキュリティとは、何でしょうか?

    いくつか考えられますが、『一万円札』に関連することだと・・・・

    1)紛失する!
    2)盗まれる!
    3)騙し取られる!
    4)偽造される!

    このような3つの点でしょうか。

    1)紛失する!

    言うまでもなく、財布を落としちゃうとか、電車の中にカバンごと忘れてしまうってことで、『1万円札』がなくなることがあります。

    まあ、これは、お金でなくても、なんでも起きますよね。

    ビットコインだって、パソコンごと紛失することもありますし、オンラインのビットコイン財布を持っていても、IDやパスワードを紛失すれば、ログインできなくなります。

    もっとも、これは、オンラインバンクでも同じですよね。

    また、ビットコインを保管しておくのに、データを保存したUSBメモリやペーパー・ワレット(紙に印刷したビットコイン)をどこに置いたのか、どこに入れたのか忘れて無くしてしまうこともあります。

    ビットコインだから起きることではありません。



    2)盗まれる!

    『一万円札』は、いろいろなスタイル(?)で盗まれます。

    スリ、泥棒、強盗、・・・・。

    ただ、これらは、『一万円札』そのもののセキュリティではありません。

    同様に、ビットコインも盗まれますが、パソコンを乗っ取られて、遠隔操作されて、送金されてしまいます。

    オンラインバンクやネットショッピングでも同じですけどね。

    これも1)と同じですが、ビットコインがダメなのではなくて、パソコンのセキュリティの問題です。



    3)騙し取られる!

    『一万円札』を騙し取られるにも、実にさまざまな手法があります。

    オレオレオ詐欺、結婚詐欺、東京オリンピック詐欺、横領、・・・。

    まー、ほんと、次から次へと、いろんなことを考えるものです。

    ビットコインも新しく出てきたツールなので、あの手、この手で甘いことを言って、ビットコイン、もしくは『お金』を騙し取ることも起きています。

    東京オリンピックやiPS細胞、たぶん、これから出てくると思われるSTAP細胞に関連した詐欺と同じように騙すための口実としてビットコインが使われています。

    日本では、まだビットコインが広まっていないので、ないと思いますが、海外では、ビットコインに換金するように見せかけてお金だけ巻き上げるとか、動作しない採掘ツールを売るとか、あるいは、採掘のためにウィルス感染させて勝手にパソコンに計算させるといったことも起きています(これについては、日本が一番狙われてるらしいのですが)

     http://www.47news.jp/47topics/e/249779.php 
    【仮想通貨ビットコイン】 知らないうちに不正協力 ウィルス感染日本が最大の標的

    結局、これらのことも、ビットコインであろうが、『一万円札』であろうが、関係ないことですし、ビットコインのセキュリティが弱いという話ではありません。


    4)偽造される!

    『一万円札』のニセモノが出てくると、世の中が混乱します。

    もし、簡単に偽札がつくられてしまったら、受け取ったお札が、本物か偽物か疑ってかからないといけないので、面倒なことになってきます。

    万が一、偽札を受けとてしまったら、本物に交換してくれないので、大損します。

    だからこそ、『一万円札』は簡単に偽造できないように、透かしを入れたり、特殊なインクを使ったり、紙に特殊な繊維を漉き込んだり、ホログラムを貼り付けています。

    これこそが、『一万円札』のセキュリティです。

    ビットコインも、偽造される可能性はあります。

    デジタルだからこその危険性があり、デジタルの世界では、コピーするとオリジナルとまったく同じなので、どっちが本物だとか偽物だとか議論すること自体、無意味です。

    さて、ビットコインですが、説明したいのですが、これぐらい書かないといけないので(笑) 簡単に説明します。

    ビットコインは、何かコインのようなデータの塊があるのではなく、誰もが見ることのできる台帳があります。

    その台帳に、どの口座(ビットコインアドレス)から、どの口座へいくら送金されたかが記録されていきます。

    この台帳を見ることで、残高や送金がすべて確認できるようになっています。

    ビットコインを偽造するというのは、この誰もが見ることができる台帳を『改ざん』するしかありません。

    ところが、この台帳は誰もが見ることができるので、簡単に改ざんはできません。

    しかも、送金データを改ざんするということは、辻褄合わせが必要です。

    どこか一カ所書き換えても、矛盾が出てくれば、その送金が疑わしいことになってしまいます。

    このような理由から、ビットコインを偽造するのは簡単ではなく、しかも、この台帳は世界中のビットコインユーザのパソコンがチェックしているので、膨大な取引データを瞬時に計算して書き換えるなんてことは理論的には可能でも現実的には不可能です。

    そういう意味では、ビットコインのセキュリティは高いのです。

    もっとも、絶対に安全なのか?と言われると、絶対なんてことはないですし、思いもよらないビットコインのプログラムのバグが見つかるかもしれません。

    ただ、これだけ価値が高騰して、世界中のハッカーがあの手この手で挑戦しているのですが、今のところ、そのような問題は起きていません。

    それほど安全性は高い仕組みになっています。


    ということで、長々と説明してきたのですが、ビットコインのセキュリティを考えると、決してリスクが高いわけでもなく、安全性が低いわけでもありません。


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    | 足立明穂 | ニュース | 14:50 | comments(0) | - | - |