ビットコインではなく、採掘ツールがバブルになってきている?
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    このところのチャートを見ていると、大きな乱高下はなく、安定してきているようです。おそらく、ビットコインを左右するような大きなニュースがないことで、安定してきているのかと思います。しかし、一方で、ビットコインの『採掘ツール』がバブルのような動きをしています。今回は、ビットコインそのものではなく、ビットコインを取り巻く周辺のバブルについて考えてみましょう。

    ビットコインの採掘そのものは、非常に簡単です。採掘用のソフトウェアが無償で配布されているので、それをインストールして動かすだけです。ただ、問題は、何百回と同じ計算を行って『答え』を探さないといけないので計算が速いコンピュータほど有利です。

    ほんの数年前までは、家電量販店で売っているような普通のパソコンでも採掘は可能でした。ところが、昨年1年で急激にビットコインの需要が高まったこともあって、我先に発掘するビットコイン・ラッシュになってしまいました。その結果、一般に手に入るようなパソコンではとても追いつかず、ビットコイン採掘専用のコンピュータを組み立てて採掘するような状況になっています。当初はツルハシ1本でなんとかなったのが、トンネルを掘る建機がないと金脈を掘り当てられないようになっているのです。

    そうなってくると、ハイスペックのコンピュータが必要になり、さらにそのようなコンピュータを効率よく動かすノウハウが必要(例えば、熱が出るので扇風機を取り付けたり、部屋そのものを冷やすなど)になってきて、マシンを持っていても性能を発揮できないといったことも起きています。さらに、24時間安定して電源供給するとなると、家の電源容量を増やさないといけないといったことにもなりかねません。

    プールマイニングといって、分散処理で採掘する方法もありますが、これも何百台のパソコンをインターネットでつないで採掘するのですが、処理能力の低いパソコンは計算量が少ないので掘り当てても分配されるビットコインは微々たるものになってしまいます。(丸一日動かして、パソコンの電気代すら手に入らないとしたら、やる気あります?)

    プールマイニングにしても、高性能なパソコンが必要になってきている中で、新たなビジネスが登場してきました。

    それは、マイニングマシンをレンタルするというビジネスです。レンタルといっても、家にマシンを貸し出すわけではありません。そもそも、送られても設定も大変ですし、電源確保も大変です。レンタル・ホームページやレンタル・サーバと同じで、すでにデータセンター等で動作している採掘マシンを貸し出すサービスです。しかも、レンタル・サーバと違って、採掘しかしないのですから、運用といっても何もすることはありません。月々のレンタル費用を払って、後はビットコインが振り込まれるのを待つだけです(※1)。いわば、採掘マシンや採掘作業に対して、投資するようなものです。

    とは言え、これも、採掘量は保証しているわけではないので、ある意味、ギャンブル的要素は大きいです。しかも、ビットコインが採掘されたとしても、ビットコインとドルの変換レート、さらに、ドルと円の為替レートによって、日本円にした場合に儲かるのか損するのかは、まったく分かりません。

    現時点では、何百万円も投資してハイスペックの採掘マシンを動かすか、ここで紹介したような採掘マシンのレンタルを申し込むかしかないでしょう。どっちにしても、ハイリスク・ハイリターンです。

    趣味で、採掘してみるとか、どんなものか試してみるという以外は、儲けようとするなら、覚悟が必要です。それに、日々変動するビットコインのレートや為替レートで24時間ドキドキしつづけることになりますよ。ということで、お決まりの言葉ですが、やるなら『自己責任』で。

    ※1
    どんなに高性能な採掘マシンでも、確実に採掘できるかどうかは分かりません。ということで、それを悪用して、実際に採掘された量よりも少なく見せて、配分を少なくする悪質な例も・・・。もっと最悪なのは、レンタルサーバ代を入金させて、まったく採掘マシンを動かさない、そもそもマシンなど持ってもいないという詐欺もあるので要注意です。
    プールマイニングでも同じようなことが
    JUGEMテーマ:ビットコイン
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    | 足立明穂 | ビットコイン解説 | 17:31 | comments(0) | - | - |